気を付けていても、どうしてもミスをしてしまうものです。人間ですから。
そんなうっかりやっちゃうミスをまとめました。
良くあるベスト(?)3です。
- ガイドラインのレイヤーも印刷範囲に残っている
- 出力寸法や解像度が違う
- 寸法の違うページが混ざっている
それぞれ解説していきましょう。
- ガイドラインのレイヤーも印刷範囲に残っている
- テンプレートには「印刷範囲を示す枠線(破線)」のガイドラインレイヤーがある事も多いです。
ワンブックスのテンプレートにも同じものがありますね。
「ここまで印刷されるからデザインもここまでは配置してねー」と言う目安の線です。
でも、この線も残っていると印刷されますので、ご入稿時には消して頂く必要があるのですが、
レイヤーとしてそのまま残っていたり、統合されてしまっている事が多いです。
- 出力寸法や解像度が違う
- これはソフトの設定に起因する場合があります。
例えば「A6小説本の本文原稿なのに、210×297mm(A4サイズ)で出力されている」と言う事例。
PDF原稿で多く見かけますので、
多分原稿執筆時にはA6本で設定して作っているんですが、
出力時にはなぜかA4サイズで出力か変換されている模様です。次に「ピクセルサイズは合っているが、解像度が小さく寸法(mm)はものすごく大きい」と言う事例。
psd原稿やpng原稿で多く見かけます。
解像度が72dpiなのですが、ピクセルサイズを固定したまま解像度を350dpiに直すと寸法はちゃんとあいます。
なんでしょう、ソフトの設定なのでしょうか? - 寸法の違うページが混ざっている
- これは合同誌でよく見かけますね。
これのキラーなところは「塗り足しが大きい原稿なのか、ミスなのかが分からない」と言うところ。 - 事例としては「A5本(148×210mm)」の原稿で、
- 154×216mm→塗り足しありOK
- 148×210mm→塗り足し無いけど進行可能
- 182×257mm→キャンバスはB5サイズだけど、多分大きい塗り足しと思う
と言うのが混在している場合です。
基本的には中心あわせで進行するので、塗り足しが無くても大きくてもそのまま進行してしまいます。
ただ、この「182×257mm」が、もしかすると「実はうっかりA5とB5を間違えて作った」と言う事もあり得るのですね。
「原稿よりも大きく切り抜かれているんですが。。。」と言う場合はこれが原因の事もあります。
以上が良くある不備3点でした。
次点として
- 塗り足しが無い
- 塗り足しが無くても生産は可能なので、支障がないと言えます。周囲に白出ちゃいますが。
小説のように周囲が白いなら塗り足しは不要ですが、疑似小口染めみたいにするなら塗り足しは必要です。 - 表紙の綴じる方向が違う
- 「右綴じだから、表紙は右」と思って表紙原稿を作った時にやっちゃうミスです。
「表紙の右側が綴じられているから右綴じ」とお考えください。 - レイヤー統合されていない
- 実は統合されていない場合も最終的には統合して進行するので、さほど影響は無いのですが、
入稿時のファイルサイズが膨大になってアップロードに時間がかかってしまいます。 - 原稿ファイル自体が足りていない
- 本文ページが抜けていたり、表紙原稿やオビ原稿が無い事もあります。
無い場合は印刷無しになる場合や、カバーやオビ原稿が無い場合は「カバーなし」「オビなし」で進行してしまいます。 - 背幅が違う
- 1mm、2mm程度の背幅の違いはあまり気にしないで良いと思います。
そもそも紙の厚みもロットによって微差はありますので、ページ数によっては1mmくらいの誤差になる為です。
ですが背幅算出で「本文用紙の厚み×ページ数」とだけだと2倍の厚みになるので、
「本文用紙の厚み×ページ数÷2」と言うように「÷2」にします。1枚2ページですからね。 - 本文ファイル名が部位名称になっている
- 「扉」「目次」「中扉」「奥付」と言った場合、どの順番で並ぶかが分からない事が多い為、
01.psd、02.psdと言ったようにページ番号にしている方が望ましいです。 - ファイル形式が違う
- .psd、.pdf、.jpg、.png、.ai、.indd、と言った形式であれば一応対応は可能ですが、
.docx、.xlsx、.pptm、.clip、.mdp、などは対応しておりません。
と言うのもあります。
ワンブックスでは基本的には「原稿のチェックは行わない」としておりますので、
間違った原稿でもそのまま生産進行してしまいますのでご注意ください。
とは言え、人間ですから間違っちゃうものですし、
「間違ったら悲しいけど、その分思い出深くなるし愛着が湧く」と言う事もあります。
間違ったら間違ったで「うわーぁぁー間違ったぁぁーゴロゴロ」と叫んだ後は、
「まあしょうがないかー、次は間違えないぞっ」と思う方が気は楽になって次回への意欲も湧くと思いますよ。