すごく不定期更新となり、忘れたころに更新されるかもしれません。
あまりにも暇を持て余している際にでも、見てみてください。
「ワンブックスって、本文カラーも無料で使えるんですか?!凄い!」
と喜んで頂くことが多いです、喜んで頂けてこちらも嬉しい限り。
ただ「じゃあ、小説本文にもいっぱいカラー挿絵使えちゃうね!」
と挿絵を入れると「あれ?原稿よりクリームっぽい?」となっちゃいます。
原因は「印刷インキには白が無いから」です。
いや、もちろんあるんですけどね、白インキも。
ですが良く言われる「CMYK」には「白」はありません。
「白」は紙の色で代用しており、通常は白インキを使わずに印刷しますので、
「原稿の色+紙の色」となってしまうのです。
これが、上質紙やコート紙のように白い紙を使うならば、挿絵もちゃんとした色で印刷されますが、
「小説だから、目に優しいクリーム色の紙を使おう」とすると、
「原稿の色+クリーム色」となり、全体的にクリーム感のある挿絵になります。
もちろん、これを利点として捉えると「柔らかい印象になった!」と思えますし、
欠点として捉えると「シャープさが減った!」と感じると思います。
「ええー!じゃあ折角作家さんに描いて貰ったイラストもクリーム色になっちゃうの!」
「作家さんのイラストを綺麗に印刷したいなら、本文用紙も上質紙とか使うしかないの?!」
とお嘆きならば、ワンブックスでは「巻頭口絵用紙変更」と言う追加仕様もございますので、
イラストは「巻頭カラー口絵」としてコート紙のような白系の用紙に印刷して、
文章メインの本文はクリーム系用紙をご利用頂く、と言う事も可能ですよ。
※巻中の用紙差し込みは行っていないのでご注意を。
ちなみにお問い合わせで、
「原稿の背景が白いままなのですが、この白も印刷されちゃうんでしょうか?」
と言うご相談を頂く事もございますが、
上記のように「白=紙の色」ですので、白は印刷されません。「白=透明」ってお考え下さい。
逆に言えば「白文字」が使えないんです。
「ピンク」の文字も、紙が白ければピンクの文字ですが、
紙が違う色ならば「違う色+ピンク」です。
「よーし、赤い表紙用紙に白文字で印刷しちゃうぞうー」
と、白文字ロゴだけの原稿を作って入稿すると「印刷されてないじゃん」ってなります。
「白=透明」ですからね。
ちなみに、みんな大好きアクキーも裏から白を印刷しますが、
あの白が無いと透けて見えちゃうんですね。
同じ紙でも複数の斤量がある紙があります。
例えば、上質紙(銘柄:しらおい)は本文で使える紙でも、
70kg、90kg、110kg、135kg、と4種類ございます。
どの用紙斤量を選べば良いか悩ましいところですが、
「本の大きさ」で斤量を選ぶのも良いかと思います。
A4やB5のようにサイズが大きい本ならば、斤量も重いものを選び、
B6やA6のようにサイズが小さい本ならば、斤量も軽いものを選ぶと適度な固さになります。
逆に「大きい本」に「軽い斤量の紙」を使うと、柔らかくなりすぎてしまいくたくたな本になってしまいますし、
「小さい本」に「重い斤量の紙」を使うと、固すぎて開きにくく感じるかも知れません。
もちろん、好みには個人差がございますので、
「私は小さい本で、固い用紙が好み」
「おっきな本でも、柔らかい紙を使いたい」
と言う方もいらっしゃると思いますし、そう言った仕様もアリです。
ワンブックスでは数十種類の用紙種類から自由にお選び頂く事が出来ますので、
最終的にはご自身の好みでお選び頂くのが一番ではございますが、
悩んだ時には参考にして頂けると幸いです。