オリジナルグッズ・同人誌印刷

ぼそっとつぶやくちょっとした話

  • RED TRAINの中の人がぼそっとつぶやくちょっとした話のコーナー
  • すごく不定期更新となり、忘れたころに更新されるかもしれません。
    あまりにも暇を持て余している際にでも、見てみてください。

  • 2020年11月21日 担当:前田
  • 「良くある原稿不備のお話し その2」
  • ワンブックスでは少部数から本を作れると言う事もあり、初めて本を作られるお客様も多いです。
    初めてであれば色々と下調べをして原稿製作に挑まれるかと思うのですが、それでも不備は尽きぬものです。
    もちろん、手慣れた方でもうっかりした不備はやっちゃうものですので、良くある不備をリストアップしてみました。
    以前書いたテーマなのですが、もう1回改めて。

    ・対応していない原稿形式
    ・ページ数が足りていない、同ページ番号が重複している
    ・ページ数が1ページだけ多い(特に無地ページが1ページだけ多い)
    ・解像度が低い
    ・解像度は600dpiだが寸法が小さい
    ・出力寸法が違う
    ・出力寸法がA4で固定されている
    ・出力ピクセルサイズが一定値で固定されている。
    ・塗り足し関連
      ・塗り足しはあるのに、塗り足し部分が白い
      ・塗り足しが縦横各3mm
      ・断裁予定位置ギリギリまで文字やキャラの顔がある
    ・背幅が大きい(2倍)
    ・表紙、カバー、オビの背の位置がずれている
    ・テンプレートのガイドラインレイヤーが残ったまま
    ・トンボが1本トンボ
    ・紀州の色上質(クラフト系用紙)にカラー印刷
    ・白を印刷したい

    こんな感じです。
    それぞれ解説も加えておりますのでご入稿前にご一読頂けると幸いですよ。

    ・対応していない原稿形式

    ワンブックスでは、推奨形式はpsd、pdfですが、一応jpg、png、aiも対応しております。
    ですが、ソフト依存形式ですと対応しておりません。
    例えば、docx、xlsx、pptx、clip、sai、mdp、と言った形式は対応しておりませんのでご注意ください。
    ちなみに、「pdfが推奨されているから、pngもpdfにして入稿しよう」とすると不備となる場合もある為、pngで問題ないならばpngのままご入稿頂く方が安全な事もあります。

    ・ページ数が足りていない、同ページ番号が重複している

    意外に多いのがこのミスです。
    ワンブックスでは、ファイル名のページ番号で管理しておりますので、本文01-32.pdf、本文33.jpg、本文34-60.pdf、と言うように、同一ページ番号の原稿が重複しないようお願いしております。
    ですが、本文01-32.pdfを開いてみると1~31ページ分しかなかったり、逆に1~33ページまであったり、と言う事も。
    ちなみに、本文01-60.pdf、本文33.jpg、とご入稿頂き「重複しているページはjpgを使う」と言うような指定はご遠慮頂いております。
    万が一「本文33.jpg」のご入稿が漏れていた場合、pdfの33ページ目で進行しちゃう事になりますからね。

    ・ページ数が1ページだけ多い(特に無地ページが1ページだけ多い)

    これはpdf出力で意外と多いのです。先ほどのと逆パターンですね。
    例えば文章ソフトでページ数をしっかり確認してpdfを出力したのに、なぜか最後1ページ余計に出力される事があります。
    改行やスペースが残っていて、全文出力してしまったのでしょうか。
    そのため「100ページの原稿です」とご入稿頂いたのに原稿は101ページあって、その101ページ目は無地だった、と言う事も。
    こちらで気付けば良いのですが、気付かずそのまま進行しちゃう事も。
    pdfの出力後は、ちょっと手間ですがpdfを開いてページ数をご確認頂く方が安全です。

    ・解像度が低い

    カラー原稿(CMYK、RGB)は350dpi以上を推奨、モノクロ原稿(モノクロ2階調、グレースケール)は600dpi以上を推奨しておりますが、
    300dpi以上であれば、それほど気にならないかも知れません。
    ですが、72dpi、96dpiでご入稿頂く方も多くいらっしゃいます。
    流石に150dpi以下だと結構粗く見えますのでご注意ください。

    また、アプリの設定なのか「原稿作成時は350dpiだが、出力時に72dpiに下がっている」と言う方もいらっしゃいます。
    設定による不備は、pngやpsdの原稿で多く見られます。
    更にそう言った原稿を見ると「解像度は72dpiなのに、寸法はもの凄く大きくて、実はピクセルサイズは350dpi用のサイズだった」と言う事もあります。
    出力された後の原稿の解像度チェックは行って頂く方が安全です。

    ・解像度は600dpiだが寸法が小さい

    350dpiのテンプレートを600dpiに直して使われた方に良くあります。
    解像度を上げるとピクセルサイズも上がるのですが、
    ピクセルサイズ固定で解像度を上げてしまった場合にそうなってしまいます。
    ちなみに、350dpiのテンプレートに書いた(描いた)後で、600dpiに解像度を上げたとしても、それは350dpiを拡大した事と同じですのでご注意ください。

    ・出力寸法が違う

    A5本なのにA6寸法だったり、B5本なのにA4寸法だったり、と言った不備ですね。
    ちなみにA6本のご注文でA4原稿で頂いた場合は「これ不備だな」と気づきやすいですが、
    B5本のご注文でA4寸法のマンガ・イラスト集などは悩ましいのです。
    この場合「キャンバスはA4だが、中心あわせでB5で切り抜いてOK」と認識して進みますが、
    「B5本を作りたかったのにA4で作っちゃってた」と言う場合、端の残って欲しい部分が切り落とされてしまいます。
    特に多数の作家さんが参加される「合同本」で多く見られますので、主催さんや編集担当さんはくれぐれもご注意下さい。

    ・出力寸法がA4で固定されている

    pdfの原稿でよく見かける不備です。
    原稿製作時にはA5やB5などの寸法だったり、ちゃんとカバー用のサイズで作られているようなのですが、
    ご入稿頂いたpdfを見ると、なぜか長辺が約297mmに固定されている事があります。
    出力時の設定なのか、pdf変換ツールを利用したせいなのかは明確では無いのですが、そう言ったpdf原稿は良く有ります。
    ちなみに、pdfの寸法を見る場合、WindowsPCであれば対象のpdfをAcrobatで開いて「Ctrl+D」を押すとプロパティが出てサイズを確認出来ます。

    ・出力ピクセルサイズが一定値で固定されている。

    これも似ているのですが、ピクセルサイズの長辺が1500pxや2000pxで固定されていることがあります。
    psdやpngなどで良く見受けられますので、アプリの設定なのかもしれません。

    ・塗り足し関連

    塗り足しは「断ち切り」とか「裁ち落とし」とか「ドブ」とかも言われる物ですが、言ってみれば「ズレへの保険」です。
    基本的には「天地左右各3mm追加」または「縦横各6mm追加」という認識で合っているのですが、ここだけだと誤解される事もあります。
    ちょっと塗り足しについてご説明しますね。

    そもそも印刷所が本を作る場合は、家庭用プリンタやコピー機のように「本のサイズの用紙に縁まで印刷をする」と言うのではなく、
    「本のサイズよりも大きい用紙に印刷して、後で余計なところを切り落とす」と言う方法で作ります。
    ただ、印刷機や断裁機と言った作業工程を経ると、どうしても1mm2mm程度はズレが出るものです。
    ぴったりサイズの原稿で印刷・断裁すると、ズレが生じた場合に本に印刷範囲外が残ったりする事がありますが、
    ちょっと大きめ(天地左右各3mm)の原稿で印刷・断裁すると、印刷範囲内で切り出す事になりますので印刷範囲外が残る事はありません。

    と言った前提を踏まえたうえでの塗り足しの誤解による不備です。

    ・塗り足しはあるのに、塗り足し部分が白い

    「塗り足しは3mmだよ」と言うのは知っているので、イラストサイズはそのままでキャンバスだけ大きくしちゃったパターンです。
    縁まで印刷したいならば、塗り足しで大きくした部分にも色(デザイン)を配置する必要があります。

    ・塗り足しが縦横各3mm

    「塗り足しは3mmだよ」と覚えているので「縦横各3mm」にしちゃったパターンです。
    なので「天地左右各1.5mm」の塗り足しでちょっと足りていないのですが、まぁそこまでいっぱいズレるのは稀なのであまり支障が無いと言えます。

    ・断裁予定位置ギリギリまで文字やキャラの顔がある

    「塗り足しは切られて無くなる」と言うのは把握しているのですが、内側が切られる可能性がある事を見落としているパターンです。
    本の寸法が「断裁予定位置」となり、これが1mm2mm程度内側か外側にズレる為に塗り足しが必要になるのですが、
    「上に1mmズレて塗り足しが残る」ならば、逆に言えば「下は1mm内側にズレて切れる」となります。
    そのため「断裁予定位置より3mmくらいズレて切れる可能性がある為、文字など切られて困るものは周囲に配置しない方が良い」となります。

    ちなみに、オビで良くうっかりやってしまう事はあるようです。
    特にワンブックスのオビは高さが可変ですので、テンプレートは地側(下)は固定されていても、天側(上)は自由に設定可能です。
    ですが「高さ50mm」と指定しつつ、うっかり「高さ50mmの内側ギリギリまで文字配置」とやっちゃう事は良くあります。
    そのため「高さ50mmだから、原稿の47~53mmあたりで切れるんだな」と思って文字を配置すると良いですね。
    もちろん「文字が切れたとしてもギリギリを攻めていたい」と言う場合はそのままで良いと思いますよ。

    塗り足しについてはこれくらいでしょうか。
    ちなみに「疑似小口染め」も塗り足しを応用した遊びです。
    本来の「小口染め」は小口(本の側面)を直接染めますが、
    「疑似小口染め」は断裁位置の内外各3mmに色を付けて、断裁されたところから少し見える色を楽しむものです。

    ・背幅が大きい(2倍)

    背幅の計算式は「本文用紙の厚み×ページ数÷2+表紙用紙」で計算出来ますが、
    この「÷2」をうっかり忘れる方もおります。
    用紙1枚の表裏がそれぞれ1ページずつですので「本文用紙1枚で2ページ」となる為「÷2」は必要なのですね。
    背幅3mmの本で原稿背幅6mmで作っちゃってたくらいなら「まぁそれほど違和感ないかな」と言えるのですが、
    背幅10mmの本で原稿背幅20mmとなると「両端に5mmずつ余計に出来ちゃうのか。。。」となって結構な違和感になります。
    ちなみに、「料金表と用紙の種類」のページの「紙厚」の数字をクリックすると簡易背幅表ページが見れますのでこちらも参考にして下さいね。

    5 料金表と用紙の種類

    ・表紙、カバー、オビの背の位置が中心からずれている

    テンプレートを使っていない方に良く見受けられます。
    表紙やカバーのように「表紙+背表紙+裏表紙」と連結している状態の原稿の場合、
    背表紙が中心に来ている必要があるのですが、やや表紙(裏表紙)寄りになっている場合があります。
    例えばA6本の表紙でそれぞれの横幅が、表紙横幅95mm+背表紙横幅10mm+裏表紙横幅115mm、と言う感じですね。
    これを見た時に「ズレてたら気づくでしょ?なんで教えてくれないの」と思うかも知れないのですが、
    「意図的にズラしているんだな」と思ってしまうのです。実際そう言うデザインの方も少なくないのです。
    使用するソフトにもよりますが、中心がわかる機能があるならば入稿前にご確認頂く方が安全ですね。

    ・テンプレートのガイドラインレイヤーが残ったまま

    psdやpdf、aiで散見されます。もちろん、テンプレート利用者がメインです。
    「ガイドラインレイヤー」は「だいたいここの辺りで切られるよ」と言う目安線のレイヤーです。
    形は違えど、他社さんのテンプレートでも有るかと思います。
    ですが、これは印刷されない線ではなく「実線」ですので、そのまま残っているとこれも印刷されます。
    もちろん、非表示などにしていれば支障がないはずですが、
    なぜかそのまま残って入稿してしまう事もあるので、ご入稿用の原稿では削除する方が安全と思います。

    ・トンボが1本トンボ

    トンボって2種類あるんです。1本の線で作った1本トンボと、L字を交差させたような2本トンボ。
    2本トンボは「内側の線を目安に切る」と言うものなので、トンボは本には残りませんが、
    1本トンボは「断裁位置がズレたらちょこっと残る」と言うものですのでご注意ください。

    ・紀州の色上質(クラフト系用紙)にカラー印刷

    厳密には不備では無いです。でも色が重なっちゃうんですね。
    印刷は「紙の色は白である」と言う前提で印刷致しますので、「紙の色+印刷の色」と言うように掛け合わされます。
    カラフルな折り紙に水性絵の具で絵を描いても、紙の色が邪魔しちゃいますよね。あれと一緒です。
    黒や赤、青と言った濃い色合いを印刷するならばあまり影響は感じないと思いますが、
    ピンクや黄色、黄緑、水色と言った淡い色合いを印刷する時には紙は白いほうが良いですね(せめてクリーム系ならまだ。。。)

    ・白を印刷したい

    これも不備と言う訳では無いのですが認識の違いです。
    基本的には白色は印刷致しません。良くCMYKと言われますが、この中に白は無いのですね。
    白を印刷するとなると、白インキを用意しなければならないのですが、ワンブックスでは白インキに対応している印刷機では無いのです。
    ちなみに、一応「白インキや金銀インキで表紙刷り」と言うのも対応はしておりますが、
    大型のオフセット機で行う必要がございますので、小ロットだと結構割高になりますね。せめて300部くらいあれば。。。


    と、良くある原稿不備をまとめました。

    これは随時増やして行きますので、ご入稿前にちらっと流し見して「あれ、私の原稿大丈夫かな?」と気にして頂けると嬉しいです。
    なお、ワンブックスは「入稿原稿のチェックはしない」としておりますのでご注意ください。
    (まぁ、そう言いつつ、一応上記のように軽いチェックはするんですが、見落としもありますからね)


    ちなみに「これ、大丈夫ですかね?」とご質問頂くけど案外平気なのは、
     ・RGB原稿
       →印刷時にはCMYK変換されちゃいますがOKです
     ・塗り足しが無い
       →白が出ても良いならOKです
     ・表紙が無い
       →無地でも製本は可能です
     ・表紙もカバーもカラー原稿
       →ワンブックスは全部カラーが可能です
     ・透過させたいけどjpgだと透過出来ない
       →透過=白ですので問題なしです
    と言った感じ。

    疑問の解消の一助となれば幸いでございますよ。

  • 2020年8月17 担当:前田
  • 「この用紙あってますか?」
  • ワンブックスでは、色々な用紙から自分の好みや理想にあわせた用紙選択が可能です。

    でも、用紙を自由に選べると言うのはメリットでもありますが、
    「セットプラン」で「固定された仕様」が無いのは初めての方にはちょっとハードルが高いかも知れませんね。
    その為、お客様から「この用紙であってますか?」と言うご質問を頂く事が多いです。

    紙も色々ありすぎますから、
    マンガに向いている紙、写真集に向いている紙、小説に向いている紙、など色々あります。

    例えば、コート紙は白くて光沢があるので写真集には向いていますが、
    その白さと光沢が、文字を読み続けるのに適していないので小説には向いていません。

    逆に、クリーム系の用紙は目が疲れにくい為に文字の多い小説には向いていますが、
    カラー原稿はクリーム色が影響を及ぼしますので、写真集やカラーイラストには向いていません。

    こう言った向き不向きの情報を知っていると本を作る際にも役に立ちますが、
    実は弊社Q&Aにも大まかには書いてあったりします。
    Q&Aはこちらから
    「そもそも、どういう紙を選ぶのかもわかんない!」と言う場合は参考にしてくださいね。

    用紙の実物を手に入れるのも良いですね。
    実は「ワンブックス用紙見本」も販売中です。
    ワンブックス用紙見本ご注文フォーム
    ※使える用紙全種類ではないのでご注意ください。

    他にも、友人から聞いたり、ネットで見知ったりで「この紙が良いよー」と言われて選ぶのも良いですね。
    まぁぶっちゃけてしまうと、どの紙を選んでもそれが向いていない紙だったとしても、原稿があれば本になります。
    完璧を求めようとすると大変ですが第一歩から完璧は難しいので、とりあえずよくわからんけどもエイヤって作るのもアリです。
    やってみよう精神は大事ですね。

    もちろん、予約時に「この用紙であってますかね?」とご相談頂く事も多いですし、聞いて良いのです。
    その場合は適宜お答えしておりますのでお気軽にご相談頂きたいところではありますが、その際の質問文面によっても答えは若干変わります。

    例えば「この用紙であってますか?」と言うご質問なら、
    「その選択された用紙仕様を尊重しつつ、向いているかどうか」を考えますので、
    「小説」を作られる時の本文用紙にコート紙や上質紙など白系用紙を選んでいるならば、
    「それよりもクリーム系用紙の方が目が疲れにくいから良いですよ」と言うと思いますが、
    本文に淡クリームキンマリや、ソリストNのようにクリーム系用紙を選ばれているのであれば、
    「この用紙が好みなんだろうな」と考えて、特に否定はせずに推奨すると思います。

    ですが「市販の小説に似たようにしたい」とかですとちょっと変わります。
    市販の小説に近い本文用紙ならば、ワンブックスノベル、スカーレットノベルが近いのでそちらを推奨するとは思います。
    ※共にA6文庫本サイズのみでご利用頂けます。
    更に表紙に紀州の色上質を推奨するかも知れませんが、
    「表紙もカラーイラストを印刷したかった」と言う事なら、表紙用紙は白いマットポストなどで大丈夫でしょう。

    また「ページ数が少ないので厚みを出したい」と言う理由ならば、
    ワンブックスノベル、スカーレットノベルは薄すぎますので、
    嵩高紙で厚みを出しているソリストシリーズの75kgなどを推奨すると思います。
    淡クリームキンマリ90kgよりも厚みがありながら比較的柔らかいのです。
    でも逆に「しっかりがっちりさせたい」と言う事ならば、淡クリームキンマリ90kgをお勧めするでしょう。
    淡クリームキンマリは結構しっかり固いのです。

    とは言え。
    人の好みは千差万別ですので、当然用紙にも好みがあります。
    「印刷所の人が良いって言ったからこれ使うんだ!」でも良いですし、
    「大好きな作家さんが使ってる本文用紙と同じ紙だから」と言う理由も良いと思います。

    せっかく色々な用紙を選べるワンブックスなのですから、
    「固定の推奨仕様だけ選ぶ」とするより「何度か作って見て自分自身の好みの紙を選ぶ」と言うのも楽しんで頂けると嬉しいです。

  • 2020年7月9日 担当:前田
  • 「ワンブックスで良くある原稿不備」のお話し
  • 気を付けていても、どうしてもミスをしてしまうものです。人間ですから。

    そんなうっかりやっちゃうミスをまとめました。
    良くあるベスト(?)3です。

    • ガイドラインのレイヤーも印刷範囲に残っている
    • 出力寸法や解像度が違う
    • 寸法の違うページが混ざっている

    それぞれ解説していきましょう。

    • ガイドラインのレイヤーも印刷範囲に残っている

    テンプレートには「印刷範囲を示す枠線(破線)」のガイドラインレイヤーがある事も多いです。
    ワンブックスのテンプレートにも同じものがありますね。
    「ここまで印刷されるからデザインもここまでは配置してねー」と言う目安の線です。

    でも、この線も残っていると印刷されますので、ご入稿時には消して頂く必要があるのですが、
    レイヤーとしてそのまま残っていたり、統合されてしまっている事が多いです。

    • 出力寸法や解像度が違う

    これはソフトの設定に起因する場合があります。
    例えば「A6小説本の本文原稿なのに、210×297mm(A4サイズ)で出力されている」と言う事例。
    PDF原稿で多く見かけますので、
    多分原稿執筆時にはA6本で設定して作っているんですが、
    出力時にはなぜかA4サイズで出力か変換されている模様です。

    次に「ピクセルサイズは合っているが、解像度が小さく寸法(mm)はものすごく大きい」と言う事例。
    psd原稿やpng原稿で多く見かけます。
    解像度が72dpiなのですが、ピクセルサイズを固定したまま解像度を350dpiに直すと寸法はちゃんとあいます。
    なんでしょう、ソフトの設定なのでしょうか?

    • 寸法の違うページが混ざっている

    これは合同誌でよく見かけますね。
    これのキラーなところは「塗り足しが大きい原稿なのか、ミスなのかが分からない」と言うところ。

    • 事例としては「A5本(148×210mm)」の原稿で、
    • 154×216mm→塗り足しありOK
    • 148×210mm→塗り足し無いけど進行可能
    • 182×257mm→キャンバスはB5サイズだけど、多分大きい塗り足しと思う

    と言うのが混在している場合です。
    基本的には中心あわせで進行するので、塗り足しが無くても大きくてもそのまま進行してしまいます。
    ただ、この「182×257mm」が、もしかすると「実はうっかりA5とB5を間違えて作った」と言う事もあり得るのですね。
    「原稿よりも大きく切り抜かれているんですが。。。」と言う場合はこれが原因の事もあります。

    以上が良くある不備3点でした。

    次点として

    • 塗り足しが無い
    • 塗り足しが無くても生産は可能なので、支障がないと言えます。周囲に白出ちゃいますが。
    • 小説のように周囲が白いなら塗り足しは不要ですが、疑似小口染めみたいにするなら塗り足しは必要です。
    • 表紙の綴じる方向が違う
    • 「右綴じだから、表紙は右」と思って表紙原稿を作った時にやっちゃうミスです。
    • 「表紙の右側が綴じられているから右綴じ」とお考えください。
    • レイヤー統合されていない
    • 実は統合されていない場合も最終的には統合して進行するので、さほど影響は無いのですが、
    • 入稿時のファイルサイズが膨大になってアップロードに時間がかかってしまいます。
    • 原稿ファイル自体が足りていない
    • 本文ページが抜けていたり、表紙原稿やオビ原稿が無い事もあります。
    • 無い場合は印刷無しになる場合や、カバーやオビ原稿が無い場合は「カバーなし」「オビなし」で進行してしまいます。
    • 背幅が違う
    • 1mm、2mm程度の背幅の違いはあまり気にしないで良いと思います。
    • そもそも紙の厚みもロットによって微差はありますので、ページ数によっては1mmくらいの誤差になる為です。
    • ですが背幅算出で「本文用紙の厚み×ページ数」とだけだと2倍の厚みになるので、
    • 「本文用紙の厚み×ページ数÷2」と言うように「÷2」にします。1枚2ページですからね。
    • 本文ファイル名が部位名称になっている
    • 「扉」「目次」「中扉」「奥付」と言った場合、どの順番で並ぶかが分からない事が多い為、
    • 01.psd、02.psdと言ったようにページ番号にしている方が望ましいです。
    • ファイル形式が違う
    • psd、pdf、jpg、png、ai、indd、と言った形式であれば一応対応は可能ですが、
    • .docx、.xlsx、.pptm、.clip、.mdp、などは対応しておりません。

    と言うのもあります。
    ワンブックスでは基本的には「原稿のチェックは行わない」としておりますので、
    間違った原稿でもそのまま生産進行してしまいますのでご注意ください。

    とは言え、人間ですから間違っちゃうものですし、
    「間違ったら悲しいけど、その分思い出深くなるし愛着が湧く」と言う事もあります。
    間違ったら間違ったで「うわーぁぁー間違ったぁぁーゴロゴロ」と叫んだ後は、
    「まあしょうがないかー、次は間違えないぞっ」と思う方が気は楽になって次回への意欲も湧くと思いますよ。

  • 2020年5月22日 担当:前田
  • 「印刷の色」と「紙の色」の関係
  • 「ワンブックスって、本文カラーも無料で使えるんですか?!凄い!」
    と喜んで頂くことが多いです、喜んで頂けてこちらも嬉しい限り。

    ただ「じゃあ、小説本文にもいっぱいカラー挿絵使えちゃうね!」
    と挿絵を入れると「あれ?原稿よりクリームっぽい?」となっちゃいます。

    原因は「印刷インキには白が無いから」です。
    いや、もちろんあるんですけどね、白インキも。
    ですが良く言われる「CMYK」には「白」はありません。

    「白」は紙の色で代用しており、通常は白インキを使わずに印刷しますので、
    「原稿の色+紙の色」となってしまうのです。

    これが、上質紙やコート紙のように白い紙を使うならば、挿絵もちゃんとした色で印刷されますが、
    「小説だから、目に優しいクリーム色の紙を使おう」とすると、
    「原稿の色+クリーム色」となり、全体的にクリーム感のある挿絵になります。

    もちろん、これを利点として捉えると「柔らかい印象になった!」と思えますし、
    欠点として捉えると「シャープさが減った!」と感じると思います。

    「ええー!じゃあ折角作家さんに描いて貰ったイラストもクリーム色になっちゃうの!」
    「作家さんのイラストを綺麗に印刷したいなら、本文用紙も上質紙とか使うしかないの?!」
    とお嘆きならば、ワンブックスでは「巻頭口絵用紙変更」と言う追加仕様もございますので、
    イラストは「巻頭カラー口絵」としてコート紙のような白系の用紙に印刷して、
    文章メインの本文はクリーム系用紙をご利用頂く、と言う事も可能ですよ。
    ※巻中の用紙差し込みは行っていないのでご注意を。

    ちなみにお問い合わせで、
    「原稿の背景が白いままなのですが、この白も印刷されちゃうんでしょうか?」
    と言うご相談を頂く事もございますが、
    上記のように「白=紙の色」ですので、白は印刷されません。「白=透明」ってお考え下さい。

    逆に言えば「白文字」が使えないんです。
    「ピンク」の文字も、紙が白ければピンクの文字ですが、
    紙が違う色ならば「違う色+ピンク」です。
    「よーし、赤い表紙用紙に白文字で印刷しちゃうぞうー」
    と、白文字ロゴだけの原稿を作って入稿すると「印刷されてないじゃん」ってなります。
    「白=透明」ですからね。

    ちなみに、みんな大好きアクキーも裏から白を印刷しますが、
    あの白が無いと透けて見えちゃうんですね。

  • 2020年5月12日 担当:前田
  • 本文用紙の斤量(kg)の選び方
  • 同じ紙でも複数の斤量がある紙があります。
    例えば、上質紙(銘柄:しらおい)は本文で使える紙でも、
    70kg、90kg、110kg、135kg、と4種類ございます。

    どの用紙斤量を選べば良いか悩ましいところですが、
    「本の大きさ」で斤量を選ぶのも良いかと思います。

    A4やB5のようにサイズが大きい本ならば、斤量も重いものを選び、
    B6やA6のようにサイズが小さい本ならば、斤量も軽いものを選ぶと適度な固さになります。

    逆に「大きい本」に「軽い斤量の紙」を使うと、柔らかくなりすぎてしまいくたくたな本になってしまいますし、
    「小さい本」に「重い斤量の紙」を使うと、固すぎて開きにくく感じるかも知れません。

    もちろん、好みには個人差がございますので、
    「私は小さい本で、固い用紙が好み」
    「おっきな本でも、柔らかい紙を使いたい」
    と言う方もいらっしゃると思いますし、そう言った仕様もアリです。

    ワンブックスでは数十種類の用紙種類から自由にお選び頂く事が出来ますので、
    最終的にはご自身の好みでお選び頂くのが一番ではございますが、
    悩んだ時には参考にして頂けると幸いです。

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